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教室日記

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さまざまな科目に目を向けよう【京葉アカデミー 牧の原校】

牧の原校の石川です

先日文部科学省の方針で文学部の廃止若しくは削減の検討が提起されました。文学や歴史、哲学などが重要でないという考えに基づいているのか、または学ぶ人が多すぎることを問題にしているのかで議論が異なってくると思います。ネットの反響などを見る限り前者の主張がよく見て取れます。前者で考える時どのような問題を孕んでいるのでしょうか。そもそも重要でない学問とは何なのでしょうか。

例えば、物理学や数学は現代文明を発展させるために必要不可欠な学問です。従って我々はこれらの学問を学ぶことが重要であると言えます。

一方で哲学は古代ギリシア時代から続く、学問の祖であると言えます。思考をし、論理を考察することで万物に対し意味を付与していきます。研究者の博士号はPh.D(Doctor of Philosophy)と表記されるとおり、全員“哲学博士”です。また、歴史は人類の成長の過程であって、それを学ぶことは今後の文明を築くための礎となります。反省し、改善し、そして成長するという過程を人間は何万年も繰り返しているために現代文明があるのです。

文明の発展を目標に据える時、果たしてどの学問が不要だと断言できるでしょうか。私はどれも必要であると考えます。

大学は学問研究機関です。決して実益を求める場所ではありません。紛う事なき知性の集積地であるはずです。どのような分野も決して不要ではありません。

「文系だから数学はいらない」とか「理系だから社会は一科目だけやればいい」とか言う学生をよく見かけます。確かに、“受験科目”は自身の志望に合わせればいいと思います。しかしだからといって受験に必要のない科目を学ばなくてよい理由にはなりません。高等教育機関で学ぶ以上、より多くの知識を持たねばならないのではないでしょうか。文明の発展に寄与することこそが学問を学ぶ一つの目的であるはずなのです

高校では学べなかったものを大学で学ぶことも出来ます。より視野を広く、興味を持ってさまざまなことに挑戦してほしいと思います

What is now proved was onece imagined.                          今示されていることはかつては空想でしかなかった  (By William Blake)DSC_0061

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